
吸引は新人さんが緊張しやすい手技のひとつ。「どこまで入れる?」「何秒まで?」と迷いますよね。吸引圧の目安、カテーテルの挿入の長さ、1回の時間、低酸素を防ぐ観察ポイントまで、患者さんが苦しくないように安全に引くコツを、現場で使える形でまとめました。よくあるNGと声かけの工夫も紹介します。
「吸引、どこまでカテーテルを入れていいの?」「何秒まで引いていいんだっけ」。喀痰吸引は、新人さんがとくに緊張しやすい手技のひとつですよね。患者さんが苦しそうにすると、こちらまで焦ってしまいます。
でも、圧・長さ・時間の3つの目安を押さえておけば、落ち着いて安全に行えます。この記事では、吸引圧の目安、カテーテルの挿入の長さ、1回の時間、低酸素を防ぐ観察ポイントまで、現場で使える形でまとめました。よくあるNGと、患者さんが少しでも楽になる声かけの工夫も紹介します。
吸引の前に:必要かどうかを見極める
吸引は患者さんにとって苦しい処置です。だからこそ、「ルーチンだから」ではなく、必要なときに行うのが基本です。
逆に、これらがなければ無理に引く必要はありません。まずは体位を整える・加湿するといった、痰を出しやすくする工夫から考えるのも大切です。
吸引圧とカテーテルの目安
実施前に、吸引圧と物品を確認します。圧が高すぎると粘膜を傷つけ、低すぎると引けません。
数値はあくまで一般的な目安です。実際の圧設定や手順は、必ず勤務先の基準と指示に合わせてください。自己流の数値で行わないことが、安全の第一歩です。
引くときの手順とコツ
いちばん大事なのは、1回を短くすること。「もう少し引きたい」と長引かせると、低酸素や粘膜損傷につながります。引けないときは一度休んで、呼吸を整えてから再度行いましょう。
低酸素・トラブルを防ぐ観察
吸引中・吸引後は、患者さんの状態をしっかり見ます。
- SpO₂と顔色・呼吸:下がっていないか、苦しそうでないか
- 痰の性状:色・粘り・量・においの変化(感染兆候のヒントになる)
- 出血の有無:粘膜を傷つけていないか
- チアノーゼ・徐脈などの危険兆候:あれば中止し、応援・報告
異常を感じたら、無理に続けずいったん中止して報告します。「引ききること」より「安全に終えること」を優先してくださいね。
よくあるNGと声かけの工夫
吸引は患者さんにとって不安な処置です。「今から痰を取りますね」「あと少しで終わりますよ」とひと言添えるだけで、ぐっと協力が得られやすくなります。手技の正確さと同じくらい、声かけも大切なケアです。
まとめ
- 吸引は必要なときに。まず副雑音・SpO₂・呼吸でアセスメント
- 圧・カテーテル・挿入の長さは施設の基準と指示に従う
- 挿入時は陰圧をかけず、1回は10〜15秒以内で短く
- SpO₂・顔色・痰・出血を観察し、危険兆候があれば中止・報告
- 「引ききる」より「安全に終える」、声かけも大切なケア
吸引は、回数を重ねるほど落ち着いてできるようになります。最初は先輩に見てもらいながら、一つずつ確実に。呼吸の異変を早くつかむには呼吸数と急変の前ぶれ、誤嚥に関わる体位は経管栄養の体位確認もあわせて読んでおくと安心です。患者さんが少しでも楽に呼吸できるよう、安全第一で取り組んでいきましょう。
出典・参考
※ 数値・医療的記述は上記の一次情報・公開資料に基づいて作成しています(公開時点)。
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