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ナースの逃げ道学校では教わらない、現場の逃げ道。
紫と青緑のやわらかな光に包まれた夜の病室の一角。淡い木のベッドサイドテーブルに、小さな銀色のペンライト、きれいに巻いた聴診器、青緑のしおりを挟んだ紺色の閉じたノート、文字盤に数字のない無地の丸い掛け時計、湯気の立つ白いマグカップ、素焼き鉢の小さな多肉植物が並び、奥にぼやけた静かな病室が見える

看護師のための意識レベルの評価|JCS(3-3-9度方式)とGCSの見方・使い分けをやさしく解説

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急変や意識障害の場面で、「意識レベルは?」と聞かれてとっさに言葉が出てこない——そんな不安はありませんか。意識レベルは「なんとなく悪い」ではなく、みんなが同じ物差しで共有できる数字で伝えることが大切です。そのための代表的なスケールが、日本で広く使われるJCS(3-3-9度方式)と、国際標準のGCS。JCSの9区分、GCSのE・V・Mの点数、それぞれの書き方と使い分けを、日本救急医学会の用語解説をもとにやさしく整理します。


「患者さんの意識がなんだかおかしい」「呼びかけへの反応が鈍い」——そう感じて医師に報告したとき、「で、意識レベルは?」と聞き返されて、とっさに言葉に詰まった経験はありませんか。「ぼんやりしている感じで…」といった主観的な言い方では、電話の向こうの相手に重症度が正しく伝わりません

意識レベルは、「なんとなく悪い」ではなく、**だれが見ても同じになる“数字の物差し”**で共有するのが基本です。その代表が、日本で広く使われる「JCS(ジャパン・コーマ・スケール/3-3-9度方式)」と、世界共通で使われる「GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)」。この記事では、日本救急医学会の用語解説をもとに、2つのスケールの見方・書き方・使い分けを、新人さんにもわかるように整理します。急変対応の土台になる話なので、最後の注意点まで読んでください。

意識レベルは“なんとなく”ではなく、共通の物差し(数字)で伝える
意識レベルは“なんとなく”ではなく、共通の物差し(数字)で伝える

なぜ「数値」で評価するの?

まず、そもそもなぜスケールを使うのかから。理由はシンプルで、チーム全員が同じ言葉で意識状態を共有するためです。

意識レベルの評価でいちばん大事なのは、じつは**「今の点数そのもの」より「変化」**です。だからこそ、みんなが同じ基準で測れることに意味があります。

JCS(3-3-9度方式)——「桁」で覚える

JCSは、日本の急性期・救急の現場で広く使われているスケールです。覚醒(目を覚ましているか)の程度で大きく3段階に分け、それぞれをさらに3段階に分けます。だから「3-3-9度方式」と呼ばれます。

覚え方のコツは、「桁の数=覚醒のレベル」。1桁なら自力で起きている、2桁なら刺激で起きる、3桁なら刺激しても起きない、というイメージです。数字が大きいほど重症で、意識清明な状態は「JCS 0(またはクリア)」と表します。

JCSの強みは、短時間でパッと評価できること。急変の第一報や、こまめな経過観察に向いています。一方で、1桁の「1・2・3」は判断がぶれやすいので、迷ったら「何ができて・何ができなかったか(名前は言えたか、日付は言えたか)」を具体的に記録しておくと、次の人が変化を追いやすくなります。

GCS——E・V・Mの合計で見る国際標準

もうひとつが、世界共通で使われるGCSです。JCSが「1つの数字」で表すのに対し、GCSは開眼(E)・言語(V)・運動(M)の3項目を別々に採点し、その合計で評価します。

GCSはE・V・Mを別々に採点。合計だけでなく“内訳”で記録する
GCSはE・V・Mを別々に採点。合計だけでなく“内訳”で記録する

GCSは、合計3点(最重症)〜15点(正常)で表します。JCSと逆で、点数が小さいほど重症なので注意してください。書き方は合計だけでなく、「E3 V4 M5=合計12」のように内訳もあわせて記録するのが基本。合計が同じでも、開眼が悪いのか運動が悪いのかで意味が変わるからです。

JCSとGCS、どう使い分ける?

「両方あるなら、どっちを使えばいいの?」と迷いますよね。それぞれに得意分野があります。

実際には、職場(病棟・施設)でどちらを使うかが決まっていることがほとんどです。大事なのは、自分の職場の基準に合わせて、同じ物差しで測り続けること。スケールが混在すると、せっかくの「変化を追う」というメリットが薄れてしまいます。

評価するときに、あわせて意識したいこと

意識レベルは単独で見るものではなく、ほかの観察とセットで意味を持ちます。

とくに**「急に」「短時間で」意識レベルが落ちた**ときは、見逃してはいけないサインのことがあります。数字が悪化したら自己判断で様子を見ず、院内の手順に沿ってすみやかに報告・相談しましょう。

まとめ

  • 意識レベルは「なんとなく悪い」ではなく、共通の物差し(数字)で伝える。いちばん大事なのは変化
  • JCS(3-3-9度方式)=覚醒の程度で3×3の9区分数字が大きいほど重症、清明は「0」。R(不穏)・I(失禁)・A(自発性喪失)を付す
  • GCS=**E(開眼)・V(言語)・M(運動)**を採点し、合計3〜15点点数が小さいほど重症、内訳もあわせて記録。8点以下は要注意の目安
  • JCSは簡便・迅速、GCSは詳細・国際標準。職場の基準にそろえて測り続けることが大切
  • 意識レベルはバイタル・麻痺・経過・ベースラインとセットで見る。急な低下は院内手順に沿ってすぐ報告

意識レベルの評価は、急変対応のいちばん最初の一歩です。まずは自分の職場で使うスケールを正確に覚えて、「同じ物差しで、変化を見る」を習慣にしていきましょう。報告のしかたに自信を持ちたいなら医師への報告(ISBARC)、急変の早期サインを知りたいなら呼吸数でわかる急変の予兆もあわせてどうぞ。

#意識レベル#JCS#GCS#急変対応#神経観察

出典・参考

※ 数値・医療的記述は上記の一次情報・公開資料に基づいて作成しています(公開時点)。

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