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ナースの逃げ道学校では教わらない、現場の逃げ道。
看護師が針刺し事故のあと流水で手を洗っているイメージ画像

針刺し・切創してしまったら|“直ちに流水”から報告・労災までの正しい対応

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採血や抜針のあと、ヒヤッと針を刺してしまった——。動揺のあまり自己判断で洗って終わりにしていませんか。針刺し・切創や血液体液の曝露は、まず直ちに流水で洗い、必ず報告して評価を受けることが大切です。HBV・HCV・HIVのリスク、曝露後の対応、記録と労災まで、厚生労働省の資料をもとにやさしく整理しました。


採血や抜針、リキャップしようとした一瞬に、自分の指へ針が——。そんな針刺し・切創の“ヒヤッ”は、どんなに気をつけていても起こりうるものです。問題は、そのあと。動揺と「大ごとにしたくない」という気持ちから、自分でちょっと洗って、そのまま勤務に戻ってしまう人が少なくありません。

でも、そこが分かれ道です。針刺しや血液・体液の曝露は、まず直ちに洗い、必ず報告して評価を受ける——この順番を知っておくだけで、自分の身を守れます。この記事では、曝露した瞬間の応急処置から、報告・記録・労災までの流れを、厚生労働省の資料をもとに整理します。いざというとき慌てないために、最後まで読んでください。

刺してしまったら、まず直ちに流水。次に必ず報告
刺してしまったら、まず直ちに流水。次に必ず報告

何が問題なの?——血液で伝わる感染

針刺し・切創や、血液・体液が粘膜(目・口など)に触れる曝露で問題になるのは、血液を介して伝わる感染症です。

大切なのは、「刺した=必ず感染する」ではないということ。適切に対応すれば、多くは防いだり早く対処したりできます。だからこそ、慌てて隠すのではなく、正しい手順に乗せることが何より大事です。

① まず何より「直ちに流水で洗う」

曝露してしまったら、考えるより先に、まず洗います。

「絞り出すと逆効果」など諸説を気にして固まるより、まず十分な流水で洗う——これが最初の一歩です。

② 絶対に自己判断で終わらせない=すぐ報告

洗ったら、必ず報告します。ここが、いちばん省略されがちで、いちばん大事なところです。

とくにHIVの曝露後予防(PEP)などは、早く始めるほど意味があるとされる時間との勝負です。「夜間だから」「忙しいから」と後回しにせず、その場で上司・感染対策室(ICT)・当直医などに報告し、施設の手順に沿って動いてください。

③ 「記録を残す」ことが自分を守る

報告と同時に大切なのが、記録に残すことです。これは、後々のあなた自身を守ります。

「いつ・どこで・どんな器材で・誰の血液に・どう曝露したか」を、施設の様式(曝露報告書など)に沿って残しておきましょう。恥ずかしいことでも、責められることでもありません。

④ 次に活かす——予防でくり返さない

対応が一段落したら、同じことをくり返さない工夫にもつなげたいところです。

個人の注意だけでなく、器材や仕組みで防ぐという視点が、職業感染対策の基本です。

あなたのせいじゃない。まず洗って、必ず報告を

最後に、大切なことを。針刺し・切創は、注意深い人でも起こります。あなたが雑だったから起きるのではありません。 大事なのは、起きたあとに正しく動けること。ひとりで抱えて落ち込んでしまう前に、インシデント後の落ち込みから立ち直るも読んでみてください。

まとめ

  • 針刺し・切創、血液体液の曝露で問題になるのはHBV・HCV・HIVなどの血液媒介感染
  • 曝露したら、まず患部を直ちに流水で十分に洗う(粘膜は流水で洗い流す)
  • 自己判断で終わらせず、必ずその場で報告。曝露後の検査・予防は一人では判断できない
  • 記録を残すことが、のちの労災(業務起因性)の判断で自分を守る
  • くり返さないために、HBワクチン・リキャップ禁止・安全器材・防護具で予防

刺してしまった瞬間は誰でも動揺します。だからこそ「まず洗う、必ず報告」を、いまのうちに体に入れておきましょう。記録の書き方はインシデントレポートの書き方もあわせてどうぞ。

#針刺し#切創#血液曝露#職業感染#労災

出典・参考

※ 数値・医療的記述は上記の一次情報・公開資料に基づいて作成しています(公開時点)。

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